森山善隣館
5月29日
森山善隣館70周年記念誌出版
記念講演・式典・祝賀会
□ 平成24年5月29日スカイホテル10階白山の間で森山善隣館70周年記念誌出版 記念公演(午後4時〜5時30分)・式典(午後5時30分〜6時30分)・祝賀会が18階トップ・オフ カナザワで関係者140名が参加して開催された。(西田稔社会福祉協議会長・蓑輪勇紀雄民生委員協議会長が参加した)
□ 森山善隣館: 森山の地に、共に支え合い、助け合う福祉の灯がともり続け、今年70周年を迎えている。 昭和6年初代理事長 浦上太吉郎氏が建設費の一部に私財を投入し、森山善隣館の前身である東山寮が現在の山の上街にたてられました。当時、今の民生委員である方面委員が、生活困窮者や無宿旅行者の一時宿泊のお世話、また、さまざまな授産事業などを実施されていました。その後、苦しみ悩む人がいたら温かい心で、お互いに助け合っていきましょう、そして尽くして求めない、という先達の善隣思想を受け継ぎ、安心して住み続けられることのできる地域づくりのための福祉の拠点として活動を続け、今日にいたっている。
□ 式典は大谷文代理事長が昭和6年に私財を投じて同館の前身となる東山寮を建設した初代理事長の浦上太吉郎の功績にふれて、浦上氏の遺志を忘れずに前進させていきたいと挨拶した。この後、山野之義金沢市長、浦上太吉郎の孫に当たる浦上光太郎金沢市立工業高等学校長らが祝辞を述べた。式典に先立ち 前金沢市長の山出保氏が記念講演した。
記念公演
「市長職20年ー辛かったこと 嬉しかったこと 有難かったこと」
前金沢市長 山出 保
講演要旨
□ 辛かったこと (1) 21世紀美術館建設(平成10年オープン) 建設思想; 1.県立美術館とは異なるもの 2.市民に開かれた美術館として(買い物かごを持って入場できる) 3.敷地の垣根をとった(建物も同時に開放的にした) 評価→きびしかった。市民の声:市長 あんまり よう ないぞうー 結果:開館7年で1000万人の入場者を得る。ブリッカー賞 受賞
(2)金沢駅東口広場の整備(貨物基地を乙丸へ移す) コンセプト;伝統と現代 (3)重要伝統的建造物群保存地区の選定 東茶屋街(2001年国選定) 卯辰山麓寺院群
□ 嬉しかったこと (1)職人大学校の開校(1996年) ・茶室を造る職人がいない ・お寺の屋根が反っている 匠の技の継承が大切なことと考えました。
(2)ユネスコ クラフト創造都市 (金沢市平成21年登録)8カ月で出来ました。 (3)安江緊迫工芸館の完成
□ 有難かったこと(1)世界企業の進出 (金沢テクノパークに横河電気、金沢港にコマツ)
これからの金沢
・北陸新幹線の金沢開業に伴って多くのお客様が金沢へ訪れるようになります。此の時に顔の見える街づくりがが必要です。街づくりの基本理念:歴史と文化の尊重 コンセプト;保存と開発の調和、 伝統と創造の営み
文責:千坂地区社会福祉協議会 会長 西田 稔